電車やスーパーなどで混雑傾向を提示するシステムを導入していることが増えてきました。具体例をいくつか紹介し、どのような情報を読み取れるのか解説します。また、システム導入により得られるメリットについても見ていきましょう。
目次
混雑傾向がわかるシステムの実例
近年、新型コロナウイルスの感染予防の立場からも、混雑傾向がわかるシステムへのニーズが高まってきています。出掛ける先が混雑しているか気になるときも、混雑傾向がわかるシステムを利用して確認することがあるでしょう。よく利用されるシステムとしては次の4つが挙げられます。
・発券機連動システム
・電車の混雑傾向紹介システム
・駅と周辺施設の混雑傾向紹介システム
・スーパーの混雑傾向紹介システム
それぞれの特徴や利用される場所について詳しく見ていきましょう。
発券機連動システム
官公庁や医療機関、銀行、飲食店などでは、発券機連動システムを据え付けて混雑傾向を紹介することが増えてきました。
発券機では番号が記載された紙が発行されるので、待合室や店舗前に設定されたディスプレイを見れば、ユーザーはあとどれくらいで自分の順番になるのかわかります。待ち時間が長そうなときは、別の施設に出掛けたり用事を済ませたりと、利用者が時間を有効活用できるのも特徴です。
ネコの目の発券機連動システムでは、さらに一歩進んだ情報の提供も行っています。インターネットと連動し、アプリでユーザー自身の順番を確認したり、施設情報をチェックしたりすることも可能です。混雑緩和とユーザーの利便性向上を目指す方はぜひご検討ください。
電車の混雑傾向紹介システム
電車の混雑傾向を紹介するシステムもあります。鉄道会社によっても異なりますが、座席に余裕を持って座れる程度か、肩が触れ合う程度に混雑しているのかなどをわかりやすく色別に表示していることが多いです。また、平日や土日におおまかに分けた傾向だけでなく、リアルタイムの混雑状況にも対応しているシステムもあります。
駅と周辺施設の混雑傾向紹介システム
駅構内や周辺施設の混雑傾向を紹介するシステムもあります。ヤフーなどのプラットフォームで情報を公開しているので、駅名や施設名を検索するだけで混雑傾向が表示されることが特徴です。平均的な状況と比べてどの程度混雑しているか、また、一日の混雑状況をグラフで可視化し、時間単位でどの程度混み合っているのか一目でわかります。
スーパーの混雑傾向紹介システム
スーパーやドラッグストアなどの身近なショッピング施設の混雑傾向を示す無料サイトもあります。混雑の基準はエリアごとに設定されているので、「日本全体の平均的なスーパーの混み具合」ではなく、「その地域のスーパーとしての混み具合」を知ることができる点が特徴です。また、スーパーの営業時間外も情報を提供し、周辺の混み具合がわかるようにしています。
混雑傾向以外に得られる3つの情報
混雑傾向を提示するシステムから、混雑傾向以外の情報も得られることがあります。システムによって異なりますが、次の3つの情報も混雑傾向と同時に提供していることが多いです。
・予想待ち時間
・店舗の詳細情報
・地域の緊急情報
それぞれ何に役立つ情報なのか、また、活用方法やどのような場面で提供されるのか見ていきましょう。
予想待ち時間
官公庁や病院、薬局、銀行、飲食店などの順番待ちが想定される施設に導入されているシステムでは、混雑傾向に加え、予想される待ち時間の情報も公開していることがあります。
例えば発券機と混雑傾向を示すシステムが連動しているネコの目では、発券さえ済ませておけば自分の順番までどの程度なのか、簡単にオンラインでチェックすることが可能です。待ち時間を有効活用できるので、よりユーザーファーストな施設にステップアップできるでしょう。
店舗の詳細情報
複数の店舗が入るショッピングモールなどで導入されている混雑傾向を紹介するシステムでは、店舗の詳細情報も公開していることが少なくありません。営業時間や住所などの基本情報に加え、イベントや新規店舗のお知らせやセール情報などのフレッシュなニュースをリアルタイムに表示するシステムも多いです。
また、店舗で使用できるクーポンなどを表示するなど、ユーザーが何度もアクセスしたくなるように工夫しているケースもあります。
地域の緊急情報
官公庁などの公的機関が導入している混雑傾向を紹介するシステムでは、災害情報や緊急情報なども情報提供していることがあります。
公的機関ではブログや広報誌などで情報を提供していますが、決して多くの地域住民がチェックしているとはいえません。混雑傾向と同時に提供することで、より多くの人々の目に触れ、重要な情報を適時入手できるようになることが期待されます。
混雑傾向を提示するメリット
混雑傾向をユーザーに提供することは、施設運営側にとっても多くのメリットがあります。主なメリットとしては次の3つを挙げられるでしょう。
・ユーザーの問い合わせを減らせる
・グループ内の混雑を平均化できる
・ユーザー数をコントロールしやすくなる
それぞれのポイントがどのような場面や施設で有用なメリットなのか、詳しく解説します。
ユーザーの問い合わせを減らせる
混雑傾向をアプリやサイトなどで簡単に確認できるようになると、ユーザーが混み具合などを直接店舗に電話をかけて問い合わせることは減るでしょう。問い合わせの電話が多いとスタッフの仕事が増え、業務進行に支障が出ることもあるかもしれません。
特に人気の飲食店やテーマパークなどでは、ユーザーからの問い合わせも多いと想定されます。混雑傾向を紹介するサイトなどを導入し、業務をスムーズに進められるようにしておきましょう。
グループ内の混雑を平均化できる
複数の店舗がある場合には、混雑傾向をアプリやサイトで紹介することで、ユーザーを分散させ、グループ内の混雑を平均化することができます。また、空きのある店舗情報をリアルタイムで紹介することで、ユーザーの取りこぼしも回避できるでしょう。
近隣の駐車場情報なども同時に提供すれば、少し離れた店舗でもユーザーは行きやすく感じるかもしれません。
ユーザー数をコントロールしやすくなる
混雑傾向の情報を提供することで、特定の日にユーザーが集中することを回避できます。仕入れ量やスタッフ数などもあらかじめ予想しやすくなるので、欠品や材料不足を回避でき、利益の機会を逸することも減るでしょう。
また、飲食店であれば仕入れ量が多すぎるという状態も避けられるので、フードロスが減り、経営効率の向上も期待できます。
まとめ
混雑傾向の情報を提供することで、ユーザーにとって行きやすい施設になります。ユーザーファーストの施設を目指すなら、ぜひ混雑傾向を紹介するシステムの導入を検討しましょう。
混雑傾向を紹介することは、施設側にとっても多くのメリットがあります。電話などによるユーザーからの問い合わせを減らせるので、業務に集中しやすくなるでしょう。また、複数の店舗がある事業者であれば混雑を平均化できるというメリットもあります。
仕入れ量やスタッフ数をコントロールしやすくなるのも、混雑傾向を紹介するシステム導入のメリットです。より効率性の高い運営を目指す方も、混雑傾向システムに注目してみましょう。
ネコの目で混雑・待ち時間対策をしたい方は、ぜひご検討ください。